KATZのお勧め映画

ロボット 完全版 (シャンコール監督、インド、177分)

http://robot-movie.com/ (公式サイト)

【こんなお話】
10年もの月日をかけて、バシー博士は自分と同じ姿かたちをしたハイテク・ロボットのチッティを開発した。さまざまなトラブルを巻き起こしながらも、人間社会の規律や習慣を学んでいくチッティだったが、次第に感情が芽生えるようになる。やがて、博士の恋人サナに心を奪われ、強引に彼女に気持ちを伝えようとするが、それが博士の逆鱗に触れ解体されてしまう。博士への激しい怒りと、サナへの絶ち切れぬ思いから、チッティは殺人マシンとなって復活するが…。
(TBCみやぎ映画情報より転載)

【KATZの独断と偏見】
「ムトゥ 踊るマハラジャ」で、カルト的熱狂を生んだインド映画が、久しぶりに日本に上陸しました。「ロボット」です。アクション、ロマンス、コメディ、歌とダンス。インド映画の魅力を、たっぷりてんこ盛りに詰め込んで、怒濤の如く観客に迫ってきます。ハリウッド映画や日本映画に見慣れた向きには、キワモノ映画に映るかもしれません。しかし、意外と言ったら失礼ですが、結構SF映画のツボを押さえています。アシモフのロボット三原則、人工知能、機械と感情、人間への反乱等々、古典的テーマを散りばめています。また、フィボナッチ数列や素数についてさらりと触れるところなど心憎いです。日本語の単語が何度か出てきて、思わずニヤリ。もしかしたら製作スタッフは大阪大学の石黒浩教授の研究を参考にしているのな?と想像してニヤリ。この映画、「ターミネーター」へのオマージュとも思えますが、視覚効果を担当したのが、スタン・ウィンストン・スタジオ(現レガシー・エフェクツ)だと聞くと納得。主演は“スーパースター”ラジニカーントと1994年のミス・ワールドのアイシュワリヤー・ラーイです。余談ですが、当初この映画は仙台での公開予定はありませんでした。配給会社に直接電話して上映を要望したら、それが奏功したのか、177分の完全版での上映となりました。この機会をお見逃しなく!

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