又も訃報

映画監督の森田芳光さんが亡くなった。

http://woman.infoseek.co.jp/news/entertainment/story.html?q=21fujizak20111221015

あがた森魚さんも急な訃報に大変驚いていました。

「12月上旬の函館映画祭で会う予定だったのが、体調が悪く出席出来ないとの連絡を受け、その後を安じていた。若すぎる、まだこれからだったのに・・・。」

映画「家族ゲーム」(1983年)の松田優作と伊丹十三の絶妙の掛け合いが忘れられません。

KATZさんのおすすめ映画3

光のほうへ

「光のほうへ」(2010年、114分、デンマーク、トマス・ヴィンターベア監督)

【こんなお話】
デンマークのコペンハーゲン。10代のころに幼い弟を亡くし、心に深い傷を負ったまま大人になった兄弟。アルコール依存症の母のもとで悲惨な子供 時代をすごし、人を愛するすべも愛されるすべも知らずに育った彼らは、互いにかかわることなく別々の人生を送っていた。しかし、母の葬儀をきっか けに二人は再会する。再び心を通わせようとする二人だったが…
(TBCみやぎ映画情報より転載)

【KATZの独断と偏見】
デンマーク映画です。(事前に情報は入れないように映画を観るので、舞台がデンマークだと判るのに時間が掛かりました。)トラウマを抱えたまま大人になった、社会の底辺で生きる兄弟の物語です。寂寥とした北欧の風景のように、虚しさとやるせなさがを映画全体を包み込んでいます。
高福祉国家と言えども、抱える闇があるのだなと感じました。

桜井薬局セントラルホールで上映中 http://www.sakura-centralhall.jp/

只今準備中

来年の春に開講する映画音楽講座の準備を始めています。

仙台出身の作曲家 早坂文雄さん(1914年〜1955年)の映画音楽作品を中心に講座を行おうと考えています。

日本の作曲界の歴史を顧みる際、最も重要な位置につく人物の一人で、日本現代音楽の大きな流れを形作り、戦後日本の現代音楽の基礎を築く幾多の作品を残した作曲家です。映画音楽作曲家としての側面も有り、日本の映画音楽について考える場合に避けて通ることは出来ない存在。お楽しみに。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A9%E5%9D%82%E6%96%87%E9%9B%84

 

「3・11 その時、保育園は」無料上映会

http://www.kahoku.co.jp/news/2011/12/20111215t15022.htm

東日本大震災で、幼い子どもたちを守った保育士の活動や苦悩を追ったDVD「3・11 その時、保育園は」の無料上映会が、仙台市青葉区の宮城学院女子大で12月17日(土)午後2時から行われます。

連絡先は同大発達科学研究所022(277)6210。

また同日、宮城学院女子大学・国際文化学科ではシンポジウムが行われます。

【宮城に暮らす外国人県民による初のパネルディスカッション】

「3.11 私たちも共に震災を乗り越えた」~「外国人」県民の視点から震災後の宮城と日本の多文化共生を問う~

http://www.mgu.ac.jp/11is/news/2011/3_11-panel_discussion.html

様々な視点から震災を見つめ直すきっかけになる取り組みだと思います。是非ご参加を。

 

KATZさんのおすすめ映画2

あしたのパスタはアルデンテ(2010年、イタリア、113分、フェルザン・オズペテク監督)

http://www.cetera.co.jp/aldente/

【こんなお話】
トンマーゾはローマに住む作家志望の青年。実家は南イタリアにある老舗パスタ会社。兄のアントニオが新社長就任となり、共同経営者一族の晩餐会が 開かれる。帰郷したトンマーゾはそこで家族に言えない3つの秘密を告白すべく、兄アントニオに予告する。経営理学部と偽り文学部を卒業、2つめは 家業を継がずに小説家になること、そして最大の秘密は、ゲイであること。ディナーの席で、トンマーゾが告白しようとした矢先、アントニオが機先を 制して告白してしまった。「僕はゲイです」と!
(TBCみやぎ映画情報より転載)

【KATZの独断と偏見】
イタリア製のコメディ・ドラマです。しかし、コメディと侮ることなかれ。
登場人物のバックグラウンドを上手に描き、それらが織りなす人情味・苦悩・喜劇・せつなさ、などなど、奥深く味わい深いドラマに仕上がっています。音楽の使い方もうまいです。映画を観終わった後には、きっと、心豊かな楽しい気持ちに包まれることでしょう。監督はトルコ出身で、自身もゲイであることをカミングアウトしているそうです。

青池憲司監督作品「わたしはここにいます ~ 石巻・門脇小学校・夏」上映会

http://www.miyagireport.org/

本日12月10日(土)大崎市古川「吉野作造記念館」で映画「わたしはここにいます〜石巻・門脇小学校・夏」上映会と青池憲司監督を交えてのパネルディスカッションが開催されました。

 

 

函館イルミナシオン映画祭 開催

11月29日(火)羊座で緊急ライブを行なったあがた森魚さんはその翌日函館へ向かいました。

12月2日(金)〜4日(日)の3日間、函館イルミナシオン映画祭が開催されています。

3日(土)赤レンガ倉庫・金森ホールの『マイ・バック・ページ』の上映+ゲスト川本三郎さん、あがた森魚さんの対談。同ホール4日(日)の「さよなら原田芳雄さん」では『寝盗られ宗介』の上映+若松孝二監督のトークが注目。

http://www.hakodate-illumina.com/index.shtml

 

 

本日は「映画の日」

1896年神戸市において日本で初めて映画が公開されたのを記念して、1956年に日本映画連合会の総会で12月1日を映画の日にすること制定したそうです。今日は映画の記念日です。何か観ましたか。

映画の日にあわせて今日はKATZさんのお勧め映画をご紹介します。以前にも羊座ブログに山形国際ドキュメンタリー映画祭の作品の感想を寄せて下さりましたが、今後も時々KATZさんの鑑賞遍歴を伺おうと思っています。

  【作品】  コンテイジョン(2011年・アメリカ・スティーブン・ソダーバーグ監督)

現在 MOVIX仙台で公開中 http://www.movix.co.jp/app/title/T0010856.html

【こんなお話】
ある日突然、謎のウィルス感染が発生する。米国疾病対策センター(CDC)や世界保健機関(WHO)が事態の収拾に努めるも、ワクチンの開発は困 難をきわめ、正体不明の新型ウィルスは全世界に広がっていった。その恐怖はウィルスよりも早く感染し、人々はパニックに陥り、社会は崩壊してい く。国家が、医師が、そして愛する者を守ろうとするごく普通の人々が、最後に選んだ結論とは…
(TBCみやぎ映画情報より転載)

【KATZの独断と偏見】
スティーヴン・ソダーバーグ監督です。パンデミック映画(というジャンルがあれば)
としては白眉です。過剰なアクションに頼ることなく、逆にウェットなヒューマンドラマに
堕することもなく、絶妙な距離感で淡々と、(たぶん)科学的に正確に物語を進めて
いきます。そこが恐怖感を倍増させています。
キャストが豪華なのですが、皆、スターのオーラを消し去って演技しており、
そこが、絵空事ではない、現実にありうる物語に見えてきて恐ろしくなります。
ウィルスがあってもワクチンが出来て、病気を治してくれるだろう、と思いがちですが、
ワクチンを正しく使用しない(できない)ことによって、ウィルスが多耐性を獲得し、
最悪の事態にもなりうる、と聞いたことがあります。映画を見ながら、ワクチン開発の
スピード勝負と、もしウィルスが耐性を獲得したら、、、と考えてしまい、怖くなってきました。
監督は撮影畑の人なので、ひとつひとつのカットがキマっています。
多用される広角レンズでの絵が効果的です。
物語のラストも思わず唸りました。

【羊座の一言】

ソダーバーグ監督作品は好きな方で劇場に足を運んで見ているものが結構あります。「エリン・ブロコビッチ」のジュリア・ロバーツや、「トラフィック」「チェ28歳の革命」等のベニチオ・デルトロなどソダーバーグ監督との仕事から新境地を開いている俳優も多数いるのではないかと思っています。

映画『忌野清志郎 ナニワ・サリバンショー〜感度サイコー!!!〜』

http://www.nanisari.jp/  (監督:鈴木剛、2011年、114分)

忌野清志郎が、仲間たちと大阪城ホールで敢行してきたライブ・レビュー“ナニワ・サリバン・ショー”。そのステージ模様を捉えた映像と清志郎と縁深かった友人たちが出演したドラマを融合させた、ファンならば必見のロックンロール・ムービー。