ドキュメンタリー映画を観ておしゃべりする会

日時:12月11日(土)14:00~

上映作品

『移民の記憶-マグレブの遺産』

(1997・フランス・監督ヤミナ・ベンギギ)

フランスの(旧)植民地であるアルジェリアやモロッコからの移民労働者とその家族の実態をえぐるドキュメンタリー映画。フランスの戦後復興のために安価な労働力として動員された出稼ぎの「父」、その後の家族合流政策で後を追った「母」、そしてその両親のもとフランスで生まれ育った「子」、の三部作。父たちは差別と闘いながら苦労して言語習得をし、社会に地位を築いていった。母たちは家族を支えたが、社会から隔離されてしまった。子どもたちは、両親のルーツとなる北アフリカの文化と言語を知らずに、フランスへの同化を進めていく。「移民」と一括りに報道されがちだが、実際には男女と世代でその体験は大きく異なる。植民地主義的な移動がいかなる暴力と断絶を生み出したのかを鋭く浮かび上がらせるとともに、近年も繰り返される「移民二世・三世」(当事者らは移民ではなくフランス生まれ育ちのフランス人)の暴動の背景を示す。

会場:右岸の羊座  参加費:600円

主催・予約:みやぎヒューマンドキュメンタリーを観る会

(022-343-8754パレスチナオリーブ 皆川)

第4回 パレスチナ映画茶話会

日時:12月3日(金)19:00~

パレスチナ映画を見て気軽におしゃべりする会の4回目、映画は『ガーデン』(2003・イスラエル・85分・監督ルーシー・シャツ、アディ・バラシュ)です。

テルアビブに住む二人のパレスチナ人の少年を追ったドキュメンタリー。ヨルダン川西岸地区出身で、イスラエルへの「密告協力」を疑われたためにイスラエルへ逃げ込み不法滞在中のパレスチナ人二人と、東エルサレム出身でタブーとされる男娼と麻薬売買で生活をしているドゥドゥが、テルアビブ郊外のスラム街で、危うい日常生活をおくっています。パレスチナ/イスラエルの複雑な現実を、時間をかけた取材で丁寧に追いかけた傑作ドキュメンタリー。

会場:右岸の羊座  参加費:600円

主催・予約:パレスチナ・オリーブ(022-343-8754)