ドキュメンタリー映画講座

「亀井文夫監督作品全上映その1」を10月20日(日)夜6時より青葉区・戦災復興記念館で開催します。亀井文夫監督は日本のドキュメンタリー映画の基礎を作り、戦前、戦後を通じ日本を代表する作家であり続けました。その作品は時代を超えて今も新しいと感じさせられます。

反戦的な哀感が強すぎるという理由で、完成と同時に公開を禁止された幻の名作『戦ふ兵隊』と、『世界は恐怖する ~「死の灰」の正体~』の2作品を上映します。1957年、ビキニ水爆実験による「第五福竜丸事件」「死の灰」「放射能マグロ」「放射能雨」など、核実験が続く中でただ一つの被爆国日本の不安は大きかった。いまや福島原発事故問題を抱え、ますます厳しくかつ、危険な方向に向かっている時、放射能の怖さをつぶさに記録したこの映画は、その実態を生々しく我々に訴えかけてくる。

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小さい羊のシネマテーク

ヴィットリオ・デ・シーカ監督特集

10月15日(火)夜7時からは、映画『ミラノの奇蹟』を取り上げます。1951年カンヌ国際映画祭においてグランプリを獲得した幻想的風刺劇。従来彼の協力者であったチェザーレ・ザヴァッティーニの原作『善人トト』から、デ・シーカ、ザヴァティニを中心にスーゾ・チェッキ・ダミーコ、マリオ・キアーリ、アドルフォ・フランチが協同でシナリオを書いている。撮影は、「揺れる大地」のG・R・アルド、音楽は「自転車泥棒」のアレッサンドロ・チコニーニの担当である。主演は「ローマの陽の下」のフランチェスコ・ゴリザーノ、舞台女優エンマ・グラマティカの他、ブルネラ・ボーヴォ、パオロ・ストッパ、グリエルモ・バルナーボで、多くは本映画のため特に起用された街の人々である。

会場 右岸の羊座 仙台市若林区南小泉4-1-11 ℡022(353)9071

参加費800円(資料・軽食付き)