上映会 脚本家 橋本忍の全体像

昨年10月から準備を進めておりました、脚本家 橋本忍特集上映がついに実現する運びとなりました。今月25日~27日の3日間、東京エレクトロンホール宮城とせんだいメディアテークを会場に、主要7作品上映と各日ゲストを迎えトークイベントも開催いたします。橋本忍さんは本年4月18日に100歳の誕生日を迎えられましたが、その後7月19日肺炎のため永眠いたしました。当初、生誕100年祭として考えておりました企画も、追悼特集として改に内容の充実に努めました。ぜひこの機会をお見逃しのないよう、ご来場頂ければ幸いです。 

                             せんだい映画村

プログラム

【1日目】 10月25日(木)会場:東京エレクトロンホール宮城401中会議室

・11:00~13:25 「砂の器」

1974年、143分、松竹、監督:野村芳太郎、製作・脚本:橋本忍、脚本:
山田洋次、音楽:芥川也寸志、撮影:川又昴、出演:加藤剛、緒形拳、
丹波哲郎、加藤嘉

・14:00~15:00   1日目 ゲストスピーカー:佐藤文博さん

1975年宮城県生まれ。小学生のころから映画に親しむ。図書館情報大学(現・筑波大学)卒業後、市立大学で情報科学の講師を務めつつミニシアター通いの日々を過ごす。東京国立近代フィルムセンター、映画会社、公共図書館、学校図書館を経て、現在は仙台市若林図書館(指定管理者株式会社ヴィアックス)勤務。興味関心のある分野は初期の映画史と映画館史。

・15:10~18:00 「八甲田山」

1977年、169分、東宝、監督:森谷司郎、製作・脚本:橋本忍、音楽:芥川也寸志、撮影:木村大作、原作:新田次郎、出演:島田正吾、大滝秀治、高倉健

・18:10~19:30 橋本忍秘蔵映像

【2日目】10月26日(金)会場:せんだいメディアテーク7Fスタジオシアター

・11:00~13:15 「切腹」

1962年、133分、松竹、監督:小林正樹、原作:滝口康彦、脚本:橋本忍、
音楽:武満徹、撮影:宮島義勇、出演:仲代達矢、石濱朗、丹波哲郎

・14:00~15:30   2日目 ゲストスピーカー:荒井晴彦さん

1947年東京生まれ。1971年より若松プロで助監督・脚本を担当。その後ピンク映画を経て、77年日活ロマンポルノ「新宿乱れ街 いくまで待って」で注目を浴びる。以後「Wの悲劇」を始め執筆多数。毎日映画脚本賞、日本シナリオ作家協会菊島隆三賞、2016年には読売文学賞戯曲・シナリオ賞も受賞する。89年から季刊誌「映画芸術」の編集・発行人も務める。

・15:40~18:10 「八つ墓村」

1977年、151分、松竹、監督:野村芳太郎、脚本:橋本忍、音楽:芥川也寸志
撮影:川又昴、出演:萩原健一、小川真由美、山崎努、渥美清

・18:20~20:30 「真昼の暗黒」

1956年、124分、現代ぷろ、監督:今井正、脚本:橋本忍、音楽:伊福部昭
撮影:中尾駿一郎、出演:草薙幸二郎、左幸子、松山照夫

【3日目】10月27日(土)会場:せんだいメディアテーク7Fスタジオシアター

・11:00~12:31 「私は貝になりたい」

1958年、91分、TBS、監督:岡本愛彦、脚本:橋本忍
出演:フランキー堺、桜むつ子、平山清、高田敏江、坂本武

・13:00~14:30   3日目 ゲストスピーカー:石飛徳樹さん

1960年大阪生まれ。84年朝日新聞社入社。95年から学芸部(現在、文化くらし報道部)所属、現・編集委員。
テレビ、書評、映画などの分野を担当。橋本忍氏とは取材を通し深い交流を持つ。

・14:40~16:40 「わが映画人生 黒澤明編」

日本映画監督協会の貴重な記録映像「わが映画人生」シリーズ中から、
今回は黒澤明監督編を取り上げます。インタビュアーは大島渚監督。関係者ならではの深遠な問答が展開されます。

・16:50~18:20 「羅生門」(橋本忍デビュー作品)

1950年、88分、大映、監督・脚本:黒澤明、脚本:橋本忍、音楽:早坂文雄
撮影:宮川一夫、出演:三船敏郎、森雅之、京マチ子、志村喬

入場料:当日券 1作品につき 1,000円

    前売券 1日フリーパス券 1,800円 3日フリーパス券 4,000円

途中入退場自由にいたします。再入場の際には入場券を提示下さい。

主催・問合せ:せんだい映画村 070-5323-1939

共催:右岸の羊座シネマテーク 070-5326-1974

後援:河北新報社、朝日新聞社東北総局、毎日新聞社仙台支店

協賛:(株)ジェーシード、カフェ・キートス、宮千代加藤内科医院

助成:(公財)仙台市市民文化事業団、日本芸術文化振興基金助成事業