青池監督作品上映会報告

5日行われた上映会は、神戸映画資料館館長である安井喜雄さんの阪神大震災直後の街の様子を撮影した映像「住吉から三宮へ」の上映から初めました。街の被害の甚大さが刻銘に表された映像で凄まじさが伝わって、ふと自分たちの過ごした3月の生活と重なり記憶がよみがえって来ました。記憶のための連作「野田北部・鷹取の人びと」証言篇に登場した野田北部の住民の話に、人間のたくましさを感じました。自分たちでは気が付いていなくとも非常事態になると人間は強さを見せるのだろうと、またその反面に弱さも併せ持っているのが自然の姿なのではないかと。

復興への道のりは長いですが、一歩ずつ前に進む事の重要さを再確認出来た様に思います。

 

本日、松田優作の命日です。

今日11月6日は俳優・松田優作の22回目の命日にあたります。毎年自分の歳がどんどん優作さんの亡くなった年齢に近づいて来ているのと同時に、焦りを感じています。出演した映画・ドラマの数は今振り返ってみると決して多いとは言えませんが、印象に残る作品多数です。70年代の村川透監督の遊戯シリーズ、80年代には鈴木清順監督の『陽炎座』、森田芳光監督の『家族ゲーム』などジャンルが違う作品に出演しています。いつも新しい役に突き進んで行く様子がこの事からも伺えるのでは。私は彼の一匹狼ともちょっと違う「何処にも属していない存在」の役どころが多いのではないかと思っています。またそれをとても気に入っています。

青池監督作品上映会まであと2日

11月5日(土)2時からの映画 記憶のための連作『野田北部・鷹取の人びと』証言篇と、12日(土)2時から『阪神大震災 再生の日々を生きる』の上映会が2日の朝日新聞・朝刊28面で紹介されました。あと2日。当日に向けて準備中です。

心の立て直し

先月30日(日)の河北新報「東日本大震災 心の復興」と題した社説を目にしました。震災から7ヶ月が過ぎ暮らしの土台となる衣・食・住から、少しずつ心の復興へ向けた取り組みが始まっているとの事、大変興味深く喜ばしく思いました。自治体が企画する大規模イベントも大事ですが、その予算で小さな企画も実現し育って行く環境で有り続けて欲しいと切に感じています。